


米国高配当株式ETFとは?
ETFとはExchange Traded Fund の略で、上場投資信託のことです。
ETFは、NYダウやS&P500などインデックスをベンチマークとするものや、テーマごとに企業株を集めたものなど、投資信託の一種です。
証券会社に口座を開設していれば、株式同様に手軽に売買ができます。
ETFと投資信託の違いは、上場(ETF)か非常上場(投資信託)かという点です。
例えば、ETFを取引する場合は株式と同様に成行・指値注文で取引時間中にリアルタイムで売買できます。
一方で、投資信託を取引する場合は、1日1回の基準価額で売買となります。
ETFは金融業界で「20世紀最大の発明」とも言われています。
米国高配当株式ETFの特徴
米国高配当株式ETFの特徴は、高配当です。
ETFを構成する企業には業績が安定・成熟しているセクターで構成されており、「高配当」「連続増配」な銘柄が多く取り組まれています。
常に高配当な銘柄だけに運用資金を回しているのも特徴のひとつです。
米国高配当株式ETFのメリット
- 高配当 ※3%~4.5%ほど。
- 米国ETFならではの魅力的な商品 例:VOO、VYM、SPYD、HDVなど。
- ボラティリティが低く株価が安定している ※●●ショック、のような暴落時は例外ではありません。
- 高い配当金を再投資することで複利効果を得られる ※但し、配当の段階で課税されてしまう。
米国高配当株式ETFのデメリット
- 購入時の手数料が高い ※約定代金の0.45%。手数料の下限は5ドルで最大20ドルまで。
手数料負けしないためには、最低1,111ドル以上で購入。
手数料の上限が20ドルで固定のため、4,444ドル以上以上だと手数料が割安になる。 - 配当金の再投資が自動ではない
- 定期買い付けができる証券会社が限られている
米国高配当株式ETFがおすすめな理由
メリットとデメリットを確認したうえで、おすすめな理由は以下のとおりです。
- 配当利回りが高い
- キャピタルゲインも見込める
- 経費率が安い ※ETFの中身の銘柄入れ替えをファンドが行ってくれる
- 配当が年4回もらえる
おすすめの米国高配当株式ETF
- VTI:バンガード・トータル・ストック・マーケットETF
米国の上場銘柄ほぼ全てで構成。
利回りは概ね2%前後。 - VOO:バンガード・S&P500 ETF
S&P500のインデックス銘柄でバランスよく構成。
利回りは概ね1.6%~2.3%。 - VYM:バンガード・米国高配当株式ETF
米国の安定した高配当銘柄で構成。
利回りは概ね3.25%。 - SPYD:SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF
S&P 500の中で、配当利回り上位80銘柄を集めて構成。
利回りは概ね3.5%~5%。 - HDV:iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF
米国の財務優良企業のうち、70~80銘柄を集めて構成。
利回りは概ね3.3%~4%。
数字はおすすめの順番というわけではありません。
詳しくはそれぞれを検索いただき、ご自身のニーズに合った銘柄を選定いただければと思います。
実際に運用してみた感想
筆者は米国高配当株式ETFのVYMとSPYDに実際に投資しております。
キャピタルゲインは個別株ほど見込めませんが、価格が比較的安定しているのと、定期的に配当金も得ています。
配当金でさらに買い増しを行い、複利効果も感じることが出来ています。
買い付け時にはNISAも活用することで減税効果も享受しております。
ETFも投資のため、ときには価格が下がることもありますが、長期投資の視点で総合的に見て良い金融商品だと思います。
まとめ
- 配当金を年4回もらえる
- 個別株と比較し、倒産などのリスクが低い
- 配当金を再投資することで複利効果を享受
- キャピタルゲインも見込める
長期的にみて貯金と比較すると魅力的な部分が多いかと思います。
数ある投資商品のひとつとして、選択肢に加えることで投資の幅が広がるかも知れません。